令和5年度 企画展 期間:令和5年11月9日(木) ~ 令和6年5月7日(火)
思い出のアルバムから
星野哲郎が特別な思いを込めて手がけた5枚のレコードアルバムを紹介する企画展です。海と文学、そして旅と友情-それぞれの作品を支えた星野哲郎の眼差しをたどり、印象深い出来事や縁(ゆかり)の深かった方々との交誼を紹介します。
今日では入手困難なタイトルもありますが、館内の「えん歌ボックス」において選抜した作品の視聴が可能です。ご来場いただきました際には、どうぞご利用ください。
紹介するアルバム
「海人の詩」
「敬天愛人」
「ほととぎす」
「武蔵野の径」
「星野哲郎を謳う」
「えん歌ボックス」は世界にただ一台、星野哲郎が作詞した作品だけを視聴できるジュークボックスです。シングル盤を中心に集めた約2,000曲の歌詞を見ながら歌を聴くことができます。
令和4年度 企画展 期間:令和4年11月10日(木) ~ 令和5年5月9日(火)
援歌(Enka)の誕生 ~ 僕が畠山みどりさんに書いた「うた」
星野哲郎が畠山みどりさんに提供した作品を中心に、60年を超える畠山さんの歌手活動を振り返る企画展です。
星野にとって、畠山さんは「人生の応援歌」という作風を確立する出発点になった特別な歌い手でした。艶歌、遠歌、
塩歌など、同じ「えん」歌にも様々な色合いのあることを、経験を積んだ後に星野は主唱するようになります。
それぞれの作品を、いま改めてその色彩に沿って確認し、制作の背景や関連する星野のエッセイを紹介します。
令和3年度 企画展 期間:令和3年11月11日(木) ~ 令和4年5月10日(火)
定型詩のふるさと ~門外不出の五・七・五
星野が創立に関わった「虎ノ門句会」の活動を紹介し、自らの歌謡史のルーツとして星野が俳句に抱いていた思いを探る企画展です。
館内写真パネル(撮影:荒牧万佐行氏) の新調を記念して、同句会の方々よりそれぞれのパネルに相応しい俳句を寄せていただきました。
開催期間中には、対象とするパネルに来館者の方々からの投句を募集し、秀句に新規オリジナルグッズを記念品として進呈致しました。
令和2年度 企画展 期間:令和2年11月12日(木) ~ 令和3年5月11日(火)
詞花集(アンソロジー)~前略 中山大三郎さま
底抜けのバイタリティで、いつも歌謡曲を熱く語った作詞・作曲家の中山大三郎さん。繊細な詩心から生まれた作品は、時代を越えて多くの人びとを魅了してやみません。
この度の企画展では、生前にゆかりの深かった方々より、作品のリクエスト状という形で寄せていただいたお便りを紹介します。
広く愛されたお人柄を回顧しつつ、星野哲郎を生涯の師と仰いだ中山大三郎さんの作品と業績を振り返る企画展です。
リクエスト状を寄せてくださった方々
千 昌夫 『味噌汁の詩』
天童よしみ 『珍島物語』
半田浩二 『済州エア・ポート』
森 進一 『ゆうすげの恋』
喜多條 忠 『人生いろいろ』
令和元年度 企画展 期間:令和元年7月20日(木)~令和2年2月25日(火)
『十人十色(じゅうにんといろ)』~歌い継がれる星野哲郎作品
オリジナルとは異なる歌手によってカバーされた星野作品を紹介する企画展です。それぞれの個性的な歌手に作品をカバーした意図を尋ね、新しく拓かれた星野作品の魅力を示します。各歌手から寄せられた貴重な肉声をそれぞれのパネルに編集し、カバー作品を試聴できるコーナーも設けました。併せて星野にちなんだ地元の方々の活動も紹介いたします。
五木ひろし『おんなの宿』
大江裕『函館の女』
加藤登紀子『みだれ髪』
川野夏美『アンコ椿は恋の花』
島津亜矢『なみだ船』
純烈『お金をちょうだい』
千昌夫『俺だって君だって』
玉置浩二『男はつらいよ』
デーモン閣下『三百六十五歩のマーチ』
マウンテンマウス『周防大島音頭』
水雲-MIZMO-『兄弟船』
三山ひろし『昔の名前で出ています』
山内惠介『叱らないで』
平成30年度 企画展 期間:平成30年7月19日(木)~平成31年2月26日(火)
演歌巡礼 ~ 同行二人 (どうぎょうににん) 作曲家 船村徹さんを偲んで
戦後歌謡界を代表する作曲家の船村徹さん。『王将』、『みだれ髪』、『矢切の渡し』などの国民的ヒット曲を手掛け、歌謡曲の作曲家として初めて文化勲章を受章しました。
今回の企画展では、船村さんと星野の代表的なコンビ作を紹介し、創作のエピソードや、ゆかりある歌手から船村さんに宛てた手紙と合わせて、魅力あるその風格に迫ります。
星野哲郎記念館開館10周年企画展 平成29年7月13日(木)~平成30年2月27日(火)
水夫(かこ)の背中 Enka de La mer ~鳥羽一郎の芸能活動35周年を記念して
昭和57年、星野が提供した『兄弟船』で鮮烈なデビューを飾った鳥羽一郎。
以後、海や船を題材にしたヒットを連発し「海の男」のイメージを不動のものにしました。今回の企画展では、鳥羽一郎の魅力を、ゆかりの深い複数の方々の視点から描き出します。
自分と同じ船乗りであった鳥羽一郎は、星野にとって特別な歌い手でありました。ときに星野は「自分と鳥羽はふとした機会に海に呼ばれてしまう輩であり、ともにイルカの血が流れている」と表現することもありました。遠洋航路の労苦と荒れた海の恐ろしさ、そこから奮い立つために歌がどれだけの力を与えてくれるのかを、二人は共通する経験から知っていました。
星野が提供した作品は、いずれも鳥羽一郎という語り部を前提にして書かれたものであり、そこには信義を重んじる「海の男」の心情が静かに脈打っています。鳥羽一郎出演の当館開館10周年記念イベント『えん歌蚤の市 星野哲郎メモリアル篇』からの映像も併せて上映しました。
平成28年度 企画展 期間:平成28年7月21日(木)~平成29年2月28日(火)
星野哲郎朗読詩集
昭和47年、身近な友人への配布を趣意として刊行された星野哲郎朗読詩集『いろはにそらしど』は、このたび装いを新たにして再刊される運びとなりました。
不ぞろいであって、歌われる言葉でもない。そこに書かれてあるものは、作詞家がひろい集めてつぶやいた、日々の吐息のような言葉です。
星野にゆかりの深い方々のコメントを交えつつ、本著の魅力を紹介する企画展です。
11月25日以降の後期展においては、鳥羽一郎さんの朗読映像を館内にて上映いたします。朴訥とした海の男の優しさが、星野がそれぞれの作品にこめた想いと響き合います。
《いろ》のうた
大きな船に
乗りたいとは 思わなかった
いちど 港をでたら
なん年も なん年も 帰ってこない
ちいさな貨物船に
乗りたい と思った
波にただよう 人生
ああなんとゆう ぜいたくで
魅力的な ことばだったことか
朗読詩集「いろはにそらしど」より
平成27年度 冬季企画展 期間:平成27年12月17日(木)~平成28年3月22日(火)
昭和61年星野が提供した『袴をはいた渡り鳥』でデビューを遂げた島津亜矢。
弱冠15歳であった天才少女は、抜群の歌唱力にさらなる磨きをかけて、今年は歌手生活30周年という節目の年となります。
師と仰ぐ星野の教えを大切に「今日の山」を登り続ける島津亜矢。
坂の途中に見上げたさらなる空と悠々たる雲の行方とを、彼女の「矜持」として訊ねる企画展です。
平成27年度 夏期企画展 期間:平成27年7月16日(木)~平成27年11月17日(火)
『なみだ船』、『兄弟船』など、海を題材にした作品を数多くもつ星野哲郎。
この企画展では、そのうちから代表的な7編にまつわる創作のエピソードを紹介し、星野が生涯に抱いていた海への愛を、その変奏の航跡に確かめます。
また番外編として、『ふるさとの海』のコーナーを設け、周防大島の海岸の清掃や環境保全に務める地元の方々の活動も紹介します。
取り上げた作品
壱の海『浜っ子マドロス』
弐の海『なみだ船』
参の海『アンコ椿は恋の花』
四の海『兄弟船』
五の海『女の港』
六の海『みだれ髪』
七の海『海で一生終わりたかった』
平成26年度 周防大島誕生10周年記念 特別企画展
前期:東京・立志編 平成26年7月24日(木)~平成26年12月9日(火)
後期:周防大島・望郷編 平成26年12月11日(木)~平成27年3月17日(火)
昭和39年、東京オリンピックの年に『涙を抱いた渡り鳥』でデビューした水前寺清子。すっかり名代となった「人生の応援歌」の誕生には、恩師と仰ぐ星野との運命的な出会いがありました。
この企画展では、小さな民子(チータ)の大きな足跡を確認し、50年目の今日も応援団長を凛々しく務める彼女の素顔に迫ります。
11月16日(日)、『第7回星野哲郎スカラシップ』表彰式が当館にて執り行われました。あわせて来館していただいた水前寺さんからは、受賞者の皆さまにお祝いのスピーチを賜り、表彰式終了後には「1日館長」を務めていただきました。
展示物の紹介や、星野との師弟関係を回顧するトークショウなど、来館された方々と楽しいひと時を過ごしていただきました。
平成25年度 冬季企画展 期間:平成25年12月26日(木)~平成26年3月11日(火)
この企画展では、星野が作詞した校歌や社歌を紹介します。
校歌や社歌は決して華やかではなく、またレコード化されることも稀なジャンルではあったのですが、星野は依頼された仕事の数多くを引き受けました。
「時代を超えて新しい世代に歌い継がれていく作品に、自らの名前が記される」ーそれは星野が作詞家としての地位を築いた後にも、輝かしい名誉であり続けたのです。
・・それとは裏腹に、さまざまな理由により、異なるペンネームで発表した作品もありました。「忘れがたいシングル盤Bサイドの逸話」と併せて、それらの作品も紹介します。
平成25年度 夏季企画展 期間:平成25年7月25日(木)~平成25年10月15日(火)
『「歌屋」は白い暖簾に「ありがとう」と染め抜いて50年。日々、初々しく開店です。どうぞ星野哲郎記念館に、そして私の舞台へと足をお運びください。』
都はるみ
皆さまご存知の「歌屋」こと都はるみ。
「アンコ椿は恋の花」から早50年、縦横無尽に舞台を駆け回る姿は今も健在です。
この企画展では、星野哲郎が提供した、いくつかの作品にまつわる創作の裏話を紹介し、デビューから今日までの彼女の活動を豊富な写真パネルで振り返ります。
平成24年度 冬季企画展 期間:平成24年12月27日(木)~平成25年2月26日(火)
この企画展では、星野が生涯の師匠と仰いだ作詩家、石本美由起さんの業績を回顧します。
石本さんはその生涯に3800曲を超える作品を手がけました。その作品の多くは、時代を超えて、今でも多くの人々に愛唱され続けています。石本作品の魅力を広く紹介するとともに、後進の発掘と育成とに向けた情熱の足跡をあわせて辿ります。
『師という人は、詩の一行二行を添削してくれた人ではない。自分に生きる道を与えてくれた人である。僕はいつもそう思って石本美由起という大きなうしろ姿を追っている』
星野哲郎著
「紙の舟ーわが詞、わが友、わが人生」
マガジンハウス刊より抜粋
■平成24年度 夏季企画展 期間:平成24年7月19日(木)~11月20日(火)
この企画展では、星野哲郎が主宰したチャリティーコンサート、「全日本えん歌蚤の市」にスポットライトを当てます。出演者や運営に関わった方々の証言を集め、このイベントの根幹にあった推進力と、その今日的な意義をあわせて探ります。
『…艶歌、演歌、援歌。
どんな「えん」の字でも良い。語り部としての歌い手が、誰にも真似のできない自分だけの「えん」の字をそこにあてがうとき、歌謡の新しい流派が生まれる。
…自分だけの「えん歌」を求めて歌い続けながら、中々注目されることのない実力派の歌い手たちに光りを当てたい。それがこのイベントを始めた動機です。』
星野哲郎エッセイ
「全日本えん歌蚤の市縁起」より抜粋
平成23年度 冬季企画展 期間:平成23年12月22日(木)~平成24年3月27日(火)
この企画展では、星野哲郎が自宅の一間を提供して主宰した作詞家たちの集まり、「桜澄舎」にスポットライトをあてます。
武蔵野の一郭に、落ち葉を踏みしめて集う門人たちは、裸形の言葉を求めて、時には火花を散らすような激しいやりとりを成したとも言います。桜澄舎の成り立ちをたどりつつ、門下であった中山大三郎氏、古野哲哉氏等の魅力的な人柄や愉快なエピソードなども紹介します。
星野は、桜澄舎の同人とはあくまでも同等の関係でありたい、との意志が強くありました。個々の同人と星野の係わり合いには、さまざまな表情があったようです。それぞれの作家が星野に向けたまなざしとその先に拓いた境地を紹介します。
外郭イベントとして、桜澄舎の高田ひろお氏、紺野あずさ氏の二人を招き、地元の小学校にて作詩教室を開催しました。子どもたちの作った詩には、周防大島を本拠地とするミュージシャン・マウンテンマウスにより曲がつけられ、そのお披露目コンサートも開かれました。
平成23年度 夏季企画展 期間:平成23年7月21日(木)~11月23日(水)
ピッチャーマウンドには北に育った男がいた。凍えた青空の高みから落ちてくる、風花のように明るい声でよく笑う。
スリーアウトでチェンジになると、
男は言った。
「もう一人いいよ」
バッターボックスに立つのは西に育った男だった。船乗りになりそこねた男だった。
「生意気なやつだ」
とカチンときたが、気弱な八の字の眉毛を少しだけつりあげバッターボックスに残ることにした。
それが二人の始まりだった。
男は「哲つぁま」と呼ばれ、「サブちゃん」と男を呼ぶ。
二人の男はとても気が合ったから、それから長い旅にでた。
星野が最も多くの作品を提供した歌い手、北島三郎。二人の連名となる作品は、レコード化されたものに限っても145作品を数えます。この企画展では、代表的な作品を中心に、二人の絆にまつわるエピソードを紹介します。
平成22年度 冬季企画展 期間:平成22年12月16日(木)~平成23年3月8日(火)
星野哲郎スカラシップの3年間の活動と、作家自身の過去の受賞を振り返る企画展
「愛されていることを忘れずにいてください」
星野哲郎スカラシップ制定の際に、星野が子どもたちに贈った言葉です。平成20年に始まったこの活動は、平成22年11月に、早くも3回目の受賞者を発表する運びとなりました。この間、実に多くの方々のご協賛を賜り、たくさんの島の子どもたちの夢と希望に触れる機会を得ることができました。
この企画展では、当スカラシップの活動のより広い方面へのアピールを兼ねて、過去の受賞者の方々の「夢」と、その後の「夢の続き」を確かめる機会を設けます。
また併せて、星野哲郎自身の受賞歴も振り返ります。
平成22年度 夏季企画展 期間:平成22年7月22日(木)~9月28日(火)
『飾る言葉ではない。歌われる言葉でもない。作詞家が日々拾い集め、つぶやいた。つぶやかれたのを幸いに、大部分は青空にほどけてしまった。だからここに残ったのは、愛しさと忘却のすきまから、ポツンと青空を見上げる他にない、空き缶のような言葉たち。…』
昭和47年に自費出版され、ごく身近に配布された朗読詩集「いろはにそらしど」ーその再刊を記念しての企画展です。
水前寺清子さん、鳥羽一郎さん、美樹克彦さんなど、星野作品とゆかりの深い方々からお気に入りの一篇を選んでいただき、それぞれを紹介します。
また外郭イベントとして、地元の小中学生による「いろはにそらしど」朗読会を開催します。
平成21年度 冬季企画展 期間:平成21年12月17日(木)~平成22年3月2日(火)
歌手生活45周年を迎えた国民的歌手「チータ」こと水前寺清子。その活動の軌跡にスポットを当てます。
星野哲郎との師弟愛から趣味のニットや押し花まで。「チータ」の世界をお楽しみください。
平成21年度 夏季企画展 期間:平成21年7月23日(木)~9月29日(火)
日本を代表する作詞家たちによる、直筆作詞作品の数々を展示します。
荒木とよひさ「四季の歌」
池田充男「愛の終着駅」
いではく「北国の春」
喜多條忠「神田川」
木下龍太郎「忘れな草をあなたに」
さいとう大三「てんとう虫のサンバ」
松井由利夫「箱根八里の半次郎」
もず唱平「花街の母」
山田孝雄「昭和枯れすすき」
湯川れい子「六本木心中」
吉岡治「大阪しぐれ」
吉田旺「東京砂漠」
星野哲郎「なみだ船」などなど・・
名曲の直筆アートをご堪能ください。
また、開館2周年を記念して、8月20日(木)午後2時より同館タタミ舞台において、作詞家・荒木とよひさ氏、作詞家・もず唱平氏、音楽プロデューサー・小西良太郎氏によるスペシャルトークショーを開催します。
平成20年度 冬季企画展 期間:平成20年12月18日(木)~平成21年2月24日(火)
「絵に向かっていると忘我の心境です。それ故に時々は仕事を忘れる為にも絵を描くのです。」
星野哲郎談
星野の仕事場の一番日当たりの良い一角には、イーゼルが立てられています。仕事の合間をぬうようにして絵筆を重ね、いくつかの作品が完成しました。その中から16点の油絵を展示します。
平成20年度 夏季企画展 期間:平成20年7月25日(木)~9月30日(火)
「潮の香りが似合う男」、鳥羽一郎。
主催する海難遺児を支援するチャリティーコンサートや星野との交誼を紹介し、その魅力に迫ります。
星野哲郎記念館開館1周年を記念しての企画展です。